カルドセプトに花束を

カルドセプト…竹がハマったゲームの一つです。

基本はモノポリーのような土地運営型ボードゲームで、
それにトレーディングカードの要素をプラスしたものです。
一見すると洋ゲーの雰囲気すら感じさせる所がまた如何わしいのですが…。


まずは簡単な遍歴や特徴など。

元々セガサターンで発売され、見た目とは裏腹に某読者レースで高得点をマークし、
プレステにも移植されました。

普通の土地運営型ボードゲームは運で勝ててしまうこともありますが、
相手の土地に止まった時はバトルで踏み倒し+横取りが可能、とか
ダイス操作系カードなどのカードゲームの要素があるので
運で勝つのはかなり無理です。しかし勝つ人は9割方勝ちます。
そこはバトルの前のバトル…つまりブック(=デック)の構成で差が出るからです。

ここから少し専門的になりますが我慢してくださいね。

ブックの基礎ルールは50枚1組、同じカードは4枚まで、
50枚使いきるとまた順番シャッフルして全カード復活、というもの。
つまり1枚しか入れてないカードでも、使わずにずっと持っていれば
2周目の同じカードを引いて2枚持つこともできます。
2枚入れれば2周で4枚です。

だからたくさん引きたいキーカードは多く入れる、とか。
コストの大きなカードは1枚だけとか。
そこらの戦術が重要なのですね。

数だけじゃなくて種類も色々考慮に入れる必要があります。

例えば土地を奪うのが得意なクリーチャーばかり入れたとします。
そういったクリーチャーばかりでは相手に攻められた時に守りきれません。
その逆もしかり、です。
アイテムで補えますがアイテムは消耗し、手持ちも圧迫します。コストも高いです。
ダイス操作では相手を自分の土地に止まらせることは出来てもバトルに勝てるとは限りません。


そんなこんなで戦略性の非常に高いこのゲーム、かなり良作です。
是非プレイしてみて欲しいゲームです。

そんなカルドセプトには花束を進呈。


ちなみに作ったのは大宮ソフトさん。
確か4、5人しか社員がいない、場所がアパートの一室という会社だったと…。
何気ないアパートでこんな良作ゲームが生まれてると思うと何故か嬉しくなります。


書庫log indexへ
書庫 indexへ
To Root...