■こもれびに揺れる魂のこえ
製作:ユニゾンシフト(http://www.softpal.co.jp/unisonshift/)
クリア率=100%
萌え路線を突っ走ってきたかと思いきや「忘レナ草 Foget-me-not」でズバンとシリアス路線に突入してきたユニゾンシフト。
そのユニゾンシフトの1年越しの新作として満を持して発売したのがこのソフト。
一応18禁ですがパッケージにはそういったCGが殆ど見られません。
(よーく探すと見つかります。しかもそれは……)
さらにジャンルは「ハートサプリメントAVG」ときた。
極めつけとしてパッケージ裏にこう記されています。
この作品のテーマは、心、その成長、葛藤、それに付け加えて癒しや和みの場面を通しての
少女達との「あたたかい触れ合い」です。
とりあえずエロさえあれば後は要らない、といった方にはオススメできなそうです。
しかしてこのゲーム、噂のSD2.9です。
CD入れた際にかなりガリガリいってかなり吃驚しますので注意しましょう。
さて本編プレイしてみますとなかなかに音楽がいい。
ざっと挙げると……。
m-01の青空教室。
m-05のSELFISH WALTZ(アヤナの表テーマかな?)。
m-07の陽だまりに響くこえ(コハルの表テーマ?)。
m-09のOVERTURE from Komorebi Story(日常?)。
そしてm-18のあなたに贈るプレゼント(エンドテーマ)。
私はこの辺りがお気に入り。勿論他の曲も素敵です。
一度プレイするとミュージックモードで何度でも聞けるようになりますので是非ご堪能あれ。
この文章書いてる今も聴いてます。素敵。
さて本編ですがテキスト分量としてはさほど多くはありませんがまったりとした雰囲気のゲームですので
是非テキストを飛ばさずゆっくり時間をかけてプレイすべきかと思います。
一文一文字噛み締めながら。主人公以外フルボイスですし。
攻略難度は比較的低め?
しかし選択肢の中には一発即死もあるのでセーブはこまめにするとよいかと。
以下各キャラシナリオの感想です。
まずはスイルート。
謎キャラです。不思議キャラです。感情があまり無いような。
それが次第に感情を表に出していく過程が心温まります。
まさにハートサプリメントなシナリオ。
エンディングはスタッフロールが出るものと出ないものの2パターンあります。
深い内容に関してはネタバレになるので書くのは避けますが、どちらのパターンにしろ
それはそれでハッピーなのかな、と思える内容。
スタッフロールの出ないルートもバッドエンドというよりアナザーエンド、ノーマルエンドといったところでしょう。
高円寺アヤナルート。
我侭元気があってツインテールというとどこかにいそうな設定ですがキノセイです。
独自ルートに入ってからはここが一番気合入ったつくりになってる気がしました。
そして麻宮の半分がここで明らかに。
アヤナルートをプレイしてからコハルルートをプレイするとより一層楽しめるかと思います。
結局わからず終いな部分で悩むあさみー、といったところなので
少々あさみーが可哀想かな、とも思いましたが。
クライマックス近くからの気合の入った立ち絵をご堪能あれ。
そしてコハルに繋げ!
そして橘コハルルート。
大まかに書けば対人恐怖症気味なコハルが心を開くシナリオ、かと思いきや以下略。
やっぱり料理上手で眼鏡で引っ込みな少女は萌えますよね。
立ち位置を見ればスイがメインでアヤナとコハルがサブであるようにも思えます。
セーブデータの各シナリオをクリアすると点灯するミニキャラ絵でもコハルは3番目。
しかしこのシナリオ、ゲームの本筋理解に必要不可欠。
おそらくこのゲームのコアとなるルートです。理由はプレイすればワカル。
麻宮の全てもここでようやく明らかに。
ちなみにコハルも途中で分岐します。
スイの場合はスタッフロール流れないルートもバッドと言い切れない程度ですが
コハルの場合は選択肢一発アウトで文字通りのバッドエンドが待っています。
それはそれで一つの結末なのかもしれませんが。
おそらくこのルートのGoodエンドで「こもれび」は完結で
これから皆幸せになるのでしょう、めでたしめでたし。
バッドエンド扱いのようですが、マオとツバキにも少しだけストーリーが存在します。
アナザーストーリー風味ですが一味違ったマオやツバキを垣間見れます。
全編通してプレイしてみるとやはり「スイ→アヤナ→コハル」の順番が
最もシナリオを堪能できるのかなと思いました。
アヤナやコハルをプレイしてしまうとスイシナリオは少々肩透かしかもしれません。
かなり前から予約して、期待も大きかったのですがそれに見合う、むしろ期待以上の作品でした。
太鼓判でオススメです。
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